ボトックス注射に興味があるものの、「どんな効果があるの?」と疑問に思っていませんか?ボトックス注射は手術をせずに眉間のシワ改善や発汗抑制効果が期待される治療法のひとつです。芸能人の中でも施術を受けている方が多いことから、一般の方にも広く知られています。
本記事では、ボトックス注射の効果とデメリットを現役看護師が詳しく解説していきます。
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ボトックス注射とは
ボトックス注射は、1989年に米国アラガン社が日本の厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局(FDA)より承認を取得し、多くの国で承認されている医薬品です。日本では1996年に眼瞼けいれん治療薬として承認されました。
現在では、眉間など表情じわの改善、重度の多汗症、既存治療で効果不十分な排尿トラブルの病気にも使用されています。
ボトックス注射の成分の特徴
ボトックス注射の成分は、食中毒菌として有名な顔などの神経の働きを弱くし、皮膚が引っ張られるのを抑え、シワができるのを防ぎます。
により産生されるA 型ボツリヌス毒素です。ごく微量とはいえ有効成分が毒素であるため、取り扱いにも注意が必要です。ボトックス注射は、医薬品の中でも毒性が強い医薬品「毒薬」と指定され、病院内での管理や廃棄方法も厳しく規制されています。
ボトックス注射の種類
ボトックス注射の種類としては下記の3点があります。
制汗効果
ボトックスは汗腺の働きを抑制する効果があることから、両脇にボトックス注射を実施する施術があります。
小顔効果
ボトックス注射は筋肉の動きを抑制し、定期的に打ち続けることで筋肉が縮小します。顔のエラは筋肉のこわばりが原因であることから、ボトックス注射は、エラ張りを解消し、小顔へのアプローチに用いられます。
シワ改善
ボトックス注射で一番効果が期待されている使用方法は「シワの改善」です。しわもエラの張りと同様に、筋肉の固縮やこわばりで発生している場合がほとんどです。ボトックス注射による筋肉の鈍化からしわの改善目的のために用いられます。
ボトックス注射をできる部位は下記となります。
ボトックス注射はとくに眉間や目尻の表情じわの改善に効果的です。
ボトックス注射の効果
ボトックス注射に興味はあるけれども、実際にどんな効果が得られるのかわからない人も多いのではないでしょうか?ボトックス治療によって得られる効果は下記のとおりです。
ボツリヌス毒素には筋肉や細胞の働きを抑制する効果があります。適正量を使用することで、さまざまなお悩みを解決できます。
主に期待されている効果として筋弛緩作用と、多汗症改善作用について解説します。
筋弛緩作用によるシワやエラ張りの改善
ボトックス注射の有効成分であるA型ボツリヌス毒素には筋弛緩作用といって、筋肉を緩くさせる作用があります。筋弛緩作用によって期待できる効果はシワの改善とエラ張りの改善です。
汗腺抑制による多汗症の改善
A型ボツリヌス毒素は汗を調節するアポクリン汗腺の活動を抑制することにより、わきがや多汗症に効果的です。発汗を促す神経伝達物質をブロックして発汗を抑えると考えられており、汗をかきやすい夏の間だけ抑えたいという方に人気の施術です。
ボトックス注射の実施から効果を実感できるまで
ボトックス注射は打つ場所によって打つ単位数が異なります。効果が出るまでに個人差はありますが、数日後〜10日目頃から効果が現れ、ボトックス注射の効果持続期間は3~6か月程度です。
その後はゆっくりと施術前の状態に戻るため、3か月以上間隔をあけて再度ボトックス注射を打たれる方が多くなっています。
長い間、繰り返し注射すると効果が弱くなる可能性もあるため、過去にボトックス治療を受けたことがある方は必ずご相談ください。
ボトックス注射をオススメする人
ボトックス注射にご興味がある方はお気軽にご相談ください。
ボトックス注射に危険性はある?
ボトックス治療は目の周りや顔に針を刺す施術であることから、怖いと感じている方も多いかもしれません。注射について詳しく知らないことで、「失敗したらどうしよう」という不安も感じますよね。
ボトックス注射は弱毒化したボツリヌス菌を注射するため、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。しかし、すべての医薬品には少なからず副作用が存在します。下記では、ボトックス注射のデメリットや副作用について解説します。
点滴を刺す際に痛みがある
ボトックス治療は目の周りや顔に針を刺す施術であることから、痛みを伴います。予防接種のように一時的に注射した箇所が腫れたり、痛みを感じたりすることはありますが、一般的に数日でよくなることがほとんどです。
1週間以上たっても痛みや腫れが引かない場合には施術を受けたクリニックまでご相談ください。
副作用がある可能性
ごくまれにボツリヌス注射を打った直後に息苦しさ、吐き気、発疹などのアレルギー反応を起こす可能性があります。クリニックであれば初期対応が可能ですので、上記のような症状が出た場合にはすぐにスタッフにご連絡ください。
眉間や目尻に注射をした場合に多い副作用(1〜5%未満)として、筋肉を緩めすぎることにより、まぶたが下がり見にくくなる場合もあります。また、頭痛も同程度に多い副作用です。
投与予定の筋肉以外に打った場合、うまく食べられない、飲み込めないなどの後遺症が残ることもあります。
ボトックス注射をオススメしない人
ボツリヌス毒素は胎児への影響が認められているため、以下に該当する人はボトックス注射を打てない場合があります。
妊娠する可能性のある女性は、ボトックス注射投与中および最終投与後2回の月経を経るまでは避妊が必要です。男性の場合は、最終投与後少なくとも3か月は避妊してください。
ボトックス注射のQ&A
Q&Aでは、ボトックス注射に関してよくある質問へ回答します。
ボトックス注射の料金相場はいくら?
美容目的でのボトックス注射は自費診療です。打つ部位数や単位数によっても価格が大きく変動します。使用するボトックス注射が厚生労働省に認可されている薬剤かどうかで大きく価格が異なります。厚生労働省に認可されている薬剤を使用した場合のおおよその相場は下記をご参照ください。
施術部位(単位) | 相場価格 |
目尻、あご、額、目下(10~20U) | 20,000~30,000円(1か所) |
エラ(40~60U) | 30,000~50,000円 |
多汗症治療(片側50U) | 40,000~50,000円 |
ボトックス注射にダウンタイムはある?
ボトックス注射は、ダウンタイムの短い施術です。一時的な疼痛や違和感などが出現することはありますが、仕事や日常生活に支障をきたすことは少ないでしょう。通常3日以内に症状は消失しますが、1週間以上持続する場合は施術先のクリニックへ相談しましょう。
ボトックス注射を打ち続けらたらどうなる?
ボトックスの投与は主要な症状を軽減するための治療(対症療法)です。1回の施術で得られた効果も時間とともに元に戻ってしまいます。そのため、投与をやめてしまった場合は、元の状態に戻る可能性が高いでしょう。元の状態に戻るだけで、治療前より症状がひどくなるわけではありません。 効果を持続させるためにはボトックス注射を定期的に実施する必要があります。長い期間繰り返して治療を受けた場合、中和抗体(毒素を特異的に失活させる抗体)が作られて効果が弱くなることもあるため、医師と相談しながら治療時期や期間を決めましょう。ボトックス注射は、重度の多汗症の場合に限り保険適用となる場合があります。しわ改善やエラ張り改善など、審美的側面に対する注射はすべて自費診療となるため注意が必要です。
ボトックス注射のまとめ
眉間や目尻のシワが気になる、エラ張りが気になる、汗をかきすぎるとお悩みの方はボトックス注射も治療の選択肢としてご検討ください。ボトックス注射を受けるとシワ改善や小顔効果が期待できます。
ボトックス注射は毒素を注入する施術ですので、講習を受けた医師にしか取り扱えません。注射部位も繊細であるため、高度なスキルと経験がある医師・看護師の元で施術を受けましょう。
新宿3丁目クリニック・ボトックス注射の料金表
施術 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
眉間・目じり・あご | 20分 | 25,000円 |
エラ | 20分 | 50,000円 |
脇汗ボトックスLight(25U) | 20分 | 25,000円 |
脇汗ボトックス(50U) | 20分 | 48,000円 |
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