近年は多くの美白化粧品が発売されるなど、男女問わず美白を意識したケアが主流になりつつありますよね。シミや肌荒れのない美肌にあこがれて、美容クリニックへ足を運ぶ方も増えたように感じます。
そうした美白ケアや美肌を目指す人にオススメの施術が「白玉点滴」です。読み方は「しらたまてんてき」となります。白玉点滴は、芸能人やセレブが美容を維持するために行なっている施術として、昨今注目を集めています。
有害物質の活性酸素やフリーラジカルを除去する役割があることから、疲労の軽減にも効果が期待できる施術です。
今回は、白玉点滴の成分・効果・デメリットを現役看護師がくわしく解説します。
白玉点滴とは
白玉点滴とは、有効成分「グルタチオン」を静脈から点滴していく施術を指します。グルタチオンは抗酸化作用やアンチエイジング効果があることから、「美容点滴」として知られています。
グルタチオンは胃腸から吸収されないことから、点滴や注射での施術が一般的です。
元々体内に存在している物質なことから、副作用の少なさも人気の理由のひとつです。加齢による肌の変化を感じはじめた30代〜40代の女性を中心に注目されており、取り扱うクリニックも増加傾向にあります。
白玉点滴の有効成分の特徴
グルタチオンは、「グリシン」、「グルタミン酸」、「システイン」の3種類のアミノ酸が結合している物質です。それぞれの成分の特徴を見ていきましょう。
グリシン(glycine)
グリシンは、皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンを生成するために欠かせない物質のひとつです。グリシンには活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用もあります。
グルタミン酸(glutamic acid)
グルタミン酸はうまみ成分として知られていますが、実は美容にも大いに関係のある物質です。角質層内では天然保湿成分としても存在しており、角質層に水分を留める役割も果たしています。他にも免疫力アップやアンモニアを無毒化し、疲労の改善につながるとされています。
システイン(cysteine)
システインはメラニン生成を抑制する、「美白」にとても関係のある物質です。システインを体内に取り込むことにより、コラーゲンの生成やターンオーバーを促す効果があります。活性酸素の除去にも役立っています。
白玉注射と白玉点滴の違い
白玉点滴の他に、「白玉注射」を耳にしたことはありませんか?注射と点滴には明確な違いがあります。
白玉点滴は20分〜30分程度時間をかけ、高濃度のグルタチオンを薄めてゆっくり体内に注入していきます。白玉注射は、5分ほどで終了する施術ですが、血管に負担がかかってしまうことから低濃度な場合がほとんどです。
白玉注射は短時間で済むものの、通院回数は増えてしまう点がデメリットと言えそうです。
白玉点滴の効果
白玉点滴の期待できる効果・効能(メリット)は下記のように多岐に渡ります。
多くの美容クリニックでは下記2点の効果に注目して施術を行っています。
美白だけではない美肌効果も期待できる
メラニン色素の除去効果によるシミや肝斑の改善や、肌の免疫力・保水力向上などの効果から、肌全体の美白ケアや美肌への効果が期待できます。
老化現象を予防するアンチエイジング効果
肌の弾力性やハリを高めることで、シワやたるみの予防効果も期待できます。食品ではなく、血管内の直接注入で、活性酸素やフリーラジカルなどの有害物質を迅速に除去できます。
有害物質の細胞への攻撃により老化現象が起こるため、白玉点滴の実施でアンチエイジング効果が得られるでしょう。
点滴の実施から効果を実感できるまで
1回の白玉点滴の効果が持続する期間ははっきりしていませんが、一般的に約3ヶ月程度
とされています。点滴開始直後の3か月間は、1週間に1から2度の間隔で来院されることでより高い効果を実感できるでしょう。
10回目以降から「肌が白くなったかもしれない!」などの変化を感じはじめる傾向にあります。
元々の肌の状態や体質にもよるため、主治医と相談しながら進めていきましょう。
白玉点滴をオススメする人
白玉点滴は性別・年齢問わず多くの人に選ばれている施術ですが、本当に自分にあっている施術なのか悩んでいる人もいるかもしれません。
下記のようなお悩みをお持ちの人には、白玉点滴をオススメしています。
白玉点滴のデメリット
白玉点滴は美肌や美白に高い効果を期待できますが、どのように優れた薬品でも副作用が現れる可能性はゼロとは言えません。体質によっては施術できない場合もあります。
白玉点滴の施術のデメリットや危険性を解説します。
針を刺すときに痛みがある
白玉点滴の実施での痛みはまずありません。しかし、点滴を刺す際のチクっとした痛みはあります。血管の強度や点滴の速度によっては、実施中に血管にピリピリとした痛みを感じることがあるかもしれません。
そういった場合は、医師や看護師に申し出ることで対処できます。
副作用がある
白玉点滴は副作用がほとんどありません。まれに頭痛や吐き気のような症状があります。持続はせず一過性です。
美容施術はダウンタイムと呼ばれる体の回復期間の発生もありますが、白玉点滴後の発生は稀です。
白玉点滴をオススメしない人
安全性と高い効果の見込める白玉点滴ですが、下記のような疾患や状態にある場合、実施できない場合があります。
下記の他にも、アナフィラキシー症状が出た、持病があるなど健康上の不安がある場合は医師に相談しましょう。
白玉点滴のQ&A
白玉点滴を検討すればするほどわからないことや聞きたいことが出てきますよね。Q&Aで多くの人が疑問に思う点にお答えします。
白玉点滴の値段の相場はいくら?
白玉点滴は使用する薬剤の量によって値段が変わってきます。保険適用ではなく自費診療となるため、価格はやや高額となります。※10回分の契約で、施術代が割引になるクリニックもあります。
使用量 | 価格(1回分) |
~600mg | 5,000~10,000円 |
600mg~1200mg(ダブル) | 7,000~13,000円 |
1200mg~(トリプル) | 10,000~15,000円 |
白玉点滴は効果がない?微妙?
白玉点滴はあくまでも点滴ですので、カウンセリングで医師としっかり話し合ってからの施術になります。カウンセリングでは効果やデメリットなどを説明していますが、説明不足や認識の相違があると、効果の出方によっては効果がないと感じてしまう人はいます。即効性はなく、徐々に効果を感じる施術な点も理想とのギャップを感じてしまう一因かもしれません。施設によってはカウンセリングがないままで点滴を行う場合もあるため、注意が必要です。
白玉点滴で白髪が増える?
白玉点滴で飛び交う噂と言えば「白髪が増える」はないでしょうか。個の点滴はメラニン色素を除去してしまうことから、白髪になってしまうとの間違った認識が広がってしまったと考えています。科学的根拠はまったくなく、白髪が増えたとの報告もありません。
白玉点滴と高濃度ビタミンC点滴の違いはなに?
美白や美肌になりたいと感じている人は、白玉点滴の他に高濃度ビタミンC点滴もご存じかも知れません。文字通り高濃度のビタミンCが配合されており、美肌や美白づくりに有効です。白玉点滴との違いは、配合されている薬剤の種類はもちろん、ビタミンCは主に抗炎症作用が高く、白玉点滴はアンチエイジングやデトックスの意味合いが強いです。日焼けや皮膚に何かしら炎症や、目に見えてトラブルが発生している場合には、高濃度ビタミンC点滴が向いていることもあります。
白玉点滴のまとめ
どの年代の人でもお肌の悩みは尽きることがないでしょう。肌のハリや滑らかさが他者からの印象に大きく影響してしまうこともあります。
美白ケアや美肌の美容施術の中で、白玉点滴は安全性や効果が高く、比較的安価な施術となっています。
「若々しく艶やかな肌を目指したい」「シミや肝斑に効果のある施術を受けたい」とお考えの人はぜひ当院のカウンセリングへ足を運んでみてくださいね。
新宿3丁目クリニック・白玉点滴の料金表
施術 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
シングル(600mg) | 30分 | 6,000円 |
ダブル(1200mg) | 30分 | 12,000円 |
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Beauty and Healthは、アンチエイジング治療と予防治療で、「美しく病気になりにくい健康的な社会の実現」を目指す新宿3丁目クリニックの運営するメディアです。